2005年07月30日

ツール・ド・フランス~第21ステージ~

シャンゼリゼにフィニッシュする最終ステージ。最後の周回コースまではパレードラン。残される争いはマイヨベールを巡るポイント賞の行方。1位のヒュースホーウッド、2位オグレディ15ポイント差、3位マキュアン21ポイント差。ステージ優勝で35ポイント、逆転の可能性は大きい。

パレードランでは、雨や寒さに強かったアームストロングのラストということか、冷たい雨が降る。先頭のアームストロングに選手が一人一人挨拶に来る。区切りがつくとマイヨジョーヌ自ら集団の後ろに下がり、各チームカーに挨拶回り。これで引退というのもあり、チームカーから握手を求める手が無数に伸びる。シャンパンを皆で飲むが、アームストロングだけは口をつける程度。

ポイント賞争いを尻目に、途中のポイント地点でヴィノクロフがスプリントをかける。前日までの総合成績で、5位のレイファイマーまであと2"、ボーナスタイムでの逆転を狙いに行く。一つ目のポイントで1位通過、6"稼ぐがレイファイマーも続き4"。これで総合は0"で並ぶが、小数点以下ではまだレイファイマーが上。

シャンゼリゼ大通りを走る頃には雨は上がっていた。そしてフィニッシュでのボーナスで逆転を狙うべく、残り3kmでヴィノクロフが最後に渾身のアタック!!各スプリンターの思惑を振り切り、見事集団から先行してシャンゼリゼでのステージ優勝!!ボーナスタイムも20"を稼ぎ文句無しの総合5位浮上を飾る。後続のスプリント争いは集団からマギー、カンチェラーラが飛び出すものの届かず。集団はマキュアンがトップだが、オグレディ、デイビスを挟んでヒュースホーウッドが続いたため、ポイント賞はヒュースホーウッドが守った。

「盛り上げたで賞」の敢闘賞は、毎山岳ステージでアタックし続けたペレイロが文句無しの受賞。フランス人選手のための敢闘賞も、昨年のヴィランクは納得するとしても、今年のペレイロ(スペイン)や一昨年のヴィノ(カザフ)の受賞を見る限り、投票する関係者の目が平等になってきたのか、ナショナリズムが薄らいできたのか。

山岳賞はラスムッセンが初戴冠。31歳のデンマーク人は最終TTで総合3位から大転落したものの、ステージ1勝も上げ大成功のツールとなった。来年はまた誰が取りに来るか分からない。引退前のジャラベール以来、実力者が総合成績を諦め山岳賞だけを狙いに行くパターンのため、狙う狙わないだけで山岳賞争いは変わってくる。

ポイント賞はヒュースホーウッドが守った。ジロ前のチッポ引退、ペタッキ、ザベルの不出場を受けてスプリンター集団のラフレンセージュ勢やマキュアンに期待がかかったが、ピュアスプリンターではないヒュースホーウッドがエスケープでのポイントも加算してのゲット。マキュアンはやはり頭突きでの降格が痛かった…。

新人賞はポポヴィッチが、アームストロングのアシストをしながらの受賞。TTも山岳もこなしてジロで活躍した後に今期からディスカバ入り、今年の初のツール参戦も総合で12位に入り、アームストロングのいなくなる来年のエース争い1歩リードか。

チーム優勝はT-Mobile。ウルリッヒ・ヴィノクロフ・クローデンのトリプルエースを用意し、クローデンのリタイア後もベテランのグエリーニが3人目の役割を担った。

総合3位はウルリッヒ。優勝1回、2位5回、そして今年は初の3位。"eternal second"は返上したが、結局アームストロングを打ち負かすことはできなかった。最大のライバルとして君臨したことは確か、最後に2人が登った表彰台で抱き合う姿は非常に感慨深かった。来年は33歳、待ち望まれる2度目の優勝のチャンスはあと僅か。

総合2位はバッソ。昨年の3位に続いての2年連続の表彰台。アームストロング引退の来年以降の最有力馬と目される脂の乗った28歳。昨年のようにアームストロングマークの走り方では来年以降のツールでの活躍は期待薄だったが、今年は自ら攻撃する場面が目立った。アグレッシブなチャンピオンとなれるか。

そして優勝は今更ながら7連覇、そしてこれで引退のランス・アームストロング。とりあえず映画化されるが、ランス役はマット・デイモン。

今年は山岳コースが多くクライマー向けのツールという前評判だったが、エラスやボテロ、ユースカルテル勢は一度もイイところが無く、辛うじてトーチュニッヒがステージ優勝を飾るに留まった。代わって目立ったのがボーネン、バルベルデ、ポポヴィッチの実力通りの爆発的な強さ。長丁場のステージレースで通して発揮するにはまだ若いが、クネゴと共に代わり映えのしないベテラン勢に入り込めるか。

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ツール・ド・フランス~第20ステージ~

もうだいぶ経っちゃったし、終わってるけどとりあえず。

総合成績を左右する最後の大一番、個人タイムトライアル55km。中盤にカテゴリー3級の山岳も有り、平地はほとんど無い上にコーナーの多いステージレイアウト。注目は、今回ステージ優勝の無いアームストロングと、ラスムッセンvsウルリッヒの表彰台争い。総合順位最下位から2minおきにスタート、上位20位からは3minおき。

結果はアームストロングが有終の美を飾るステージ優勝。35km中継地点でトップタイムを出してからはそれまでのトップタイムに合わせるかのように走る余裕。アームストロングの勝ち逃げを阻止するべく気迫のペダリングを続けたウルリッヒだったが2位に終わる。前日まで総合8位のヴィノクロフが少しでも順位を上げるために飛ばし3位に入り総合でも6位に上昇。

シャンゼリゼでの表彰台を守るべく注目のラスムッセンは、焦りからか、まずはコーナーで落車し、そこからはオーバーランやメカトラが続き、これだけ起きると集中もペースも有ったものではなく、アームストロングと7'47"もの差がついてしまい、総合でも3位から一気に7位まで転落してしまった。これを受けてウルリッヒが総合3位に浮上。最初の落車が無ければ2'12"差を逃げ切れただろうか…。

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2005年07月23日

ツール・ド・フランス~第19ステージ~

今期最短の153.5km。今年は終盤でも中央山塊を通るため、途中2級が有るある程度アップダウンが有るコースレイアウト。

序盤からカザー、グエリーニ、ペレイロ、ペリツォッティの4人で順当に逃げ続け、この中からステージ優勝者が出るのが確実になると牽制が始まる。この4人のままフィニッシュならスプリンターのカザーが有利だが、ラスト1km手前でグエリーニがアタック!!そのまま逃げ切り、6年前のラルプデュエズでの単独フィニッシュ以来2度目のステージ優勝!!

各順位に動きは無し。

投稿者 iron-monkey : 21:49 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月22日

ツール・ド・フランス~第18ステージ~

中央山塊を進むステージ。中盤にカテゴリー4級、3級、2級を挟み、ラスト9kmに3級、続けて距離は長くは無いが平均斜度10%以上の2級山岳を越え、1.5km下ってフィニッシュするレイアウト。

昨ステージと同じくレースは展開していった。ステージ優勝を狙うアタッカーの逃げ集団と、それを追わない大集団。レースが動いたのはラスト前の3級の登り。10人の逃げ集団はメルクスとボエックラーを中心に活性化し、そのまま2級の峠に向かう急坂に差し掛かる。ここでメルクスがアタック!これにカウンターアタックをかけたのはベテランのセラーノ!!そのままグングン差を広げ、頂上では30"も後続につけた。追うのはメルクスとバスール。セラーノは下りをそのまま逃げ切りステージ優勝!!後ろは、全然引かなかったバスールが、ラストで前に出てステージ2位。そんなバスールにメルクスは大声で文句言いまくり。ステージ優勝を逃した、二人でローテーションすれば追いついた、最後の最後に出てくんな、色んな思いが交錯して。

後続の大集団も同様に、2級の登りで動きが有った。登りに差し掛かり、集団は縦に伸びていく。総合上位勢は前方にいるが、山岳ステージのようなペースでエラスも千切られる。エラス、ピレネー最終日に逃げに出たくらいで、今年はいいところ無し。そんな中、バッソがアタック!!着いていけたのはアームストロング、ウルリッヒ、ピレネー最終日に大暴れした元MTB世界チャンプのエヴァンス。追うのはラスムッセン、レイファイマー、ヴィノクロフ。パリでの表彰台を目指してやまないウルリッヒは、ラスムッセンとの総合での差を縮める絶好のチャンス!しかしヴィノクロフはもどかしい。エヴァンスが逃げれば総合で抜かれてしまうが、追えばラスムッセンを連れてウルリッヒに追いついてしまう…。監督からの指示はもちろん「待て」。

結局有力選手4人は仲良くフィニッシュ。マンセボも合流したラスムッセングループはここから37"差でフィニッシュ。ウルリッヒは右と差と縮めることに成功!ITTに望みを繋げた。エヴァンスは思惑通り、ヴィノクロフを抜いて総合7位浮上。

今日は逃げ集団にケスラーが入っていたため、チーム順位は再びT-Mobileがトップ!他の各順位は変わらず。


今朝、夜明け頃のラジオ番組に、ディスカバリィの別府くんが、ステージレース中のドイツから衛星電話で出演していた。「最後に一言」と言われ、「絶対にツール・ド・フランスに出たいので…(以下忘れた)」と答えていた。この「絶対」に妙に惹かれた。自分は「絶対」やりたいコトって有るだろうか?今は絶対…寝たい…。

しかし、favorite songということで流れたのは「ファンキー・ガッツマン!」。本当に22歳?!

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2005年07月21日

ツール・ド・フランス~第17ステージ~

ピレネー後の平地ステージ。今ツール最長239.5km。スプリンターのためではなく、アタッカーのためのステージ。

序盤からエスケープが決まり、17人の大きな逃げ集団は一時は大集団に25minの差を付ける。逃げ集団が無理なく綺麗なローテーションを回す反面、大集団は先頭でアームストロングがオシャベリするほどのんびり。まるで最終ステージのパレードランのよう。

しかし終盤、T-Mobileがウルリッヒも加わって大集団の先頭を引き始める。目的はただ一つ、チーム順位。昨ステージまでトップはT-Mobile、2位ディスカバリィ、その差19'28"。しかし20'以上先の逃げ集団にはT-Mobileはセビリア1人に対して、ディスカバリィはサヴォルデッリとルビエラの2人。このままでは逆転する。それを阻止するための牽引。

そのままレースは淡々と進むが、先頭集団は残り10kmを切って、残り7kmに設定されたカテゴリー3級山岳に向けてアタックの応酬が始まり、先頭集団はバラバラになる。カウンターアタックで飛び出したのはイノー、それに追いついたのは今年のジロ覇者サヴォルデッリ。イノーはもう引く力が残っておらず、サヴォルデッリ怒り気味。フィニッシュに向けての下りで、後方からアルベッセンとゲランが追うが、こちらもゲランが引けずアルベッセン怒り気味。エスケープ集団の残りはここで遥か後方へと消えていく。

直に4人が合流し牽制が続く中、1km手前でアルベッセンアタック!!後ろからサヴォルデッリだけが追いつく。ラスト100mでまくってサヴォルデッリがステージ優勝!!今期ジロの覇者ながらアシストとして参加したツールで意地を見せた。

後続もやはりラスト3級の登りで動き始める。短い登りの内に、山岳ステージのように集団は有力選手に絞られる。ウルリッヒ自らが集団を引きスピードアップする。引き離したい相手はもはや1人、ラスムッセン。アームストロングとバッソには残念ながら届かない、しかしラスムッセンには2'49"差。ラスト前ステージのITTに望みをつなげるために少しでも差を詰めたいが、それはラスムッセンも考えており、常にウルリッヒの真後ろに着ける。結局この有力集団は、ポポヴィッチが強烈に引いてそのままフィニッシュ。総合上位陣に動きは無し。

チーム賞は結局、わずか37"逆転しディスカバリィがトップ。T-Mobileは個人表彰も難しくなった今、唯一のシャンゼリゼの栄光を保持したいが、頼みのクローデンが今ステージ途中でリタイアした。落車で骨折したままずっと走っていたが、やはり無理だったようだ。

平地ながらスプリント争いに動き無し。明日以降に期待。新人賞はトップのポポヴィッチがTTに強いことを考えるとほぼ決定。大きな山岳ももうないので、リタイアしない限りラスムッセンで決定。

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2005年07月20日

ツール・ド・フランス~第16ステージ~

ピレネー最終日。中盤にカテゴリー1級、超級の山岳をこなし、下って平地をしばらく走るステージ。大きく差を付けるには最後のチャンス。と言っても難しいが。

序盤から逃げが発生し、順当に差を広げる。1級の登りで後続からアタックしたペレイロが、単独で逃げ集団を追い始める。ここで一緒にアタックをかけたカシェキンが、なぜか観客からカウンターパンチを顔面に受け、鼻から大流血!!医務カーから鼻栓をしてもらい、そのままレースを続ける。

そして超級オービスクへの登り。有力集団はディスカバリィが支配するが、ウルリッヒ擁するT-Mobileとバッソ擁するCSCのそれぞれのNo.2、No.3のヴィノクロフ&クローデン、サストレ&ジュリックが次々にアタックする!!この波状攻撃を追うためにディスカバリィのアシストはスピードアップと脱落を繰り返し、とうとうアームストロングはアシスト無しの丸裸になる。両チームの思惑は成功するのだが、しかしそこまで。有力集団数人で無難に最後の超級をこなして行く…。

トップは、元MTB世界チャンプのエヴァンスが驚異的なスピードで集団を千切り、オービスクを単独で超えていった。しかしそれを上回るスピードで追い上げたのがペレイロ。なんと一人で逃げ集団をごっそり抜いて来た!!

下りで次第にザンディオとマッツォレーニが追いつくが、ペレイロがパンク!!なんとか3人に追いついて、そのまま4人で残りの平地も逃げていく。そしてスプリント。前日はスプリンターのヒンカピーに一杯食わされたペレイロだが、この日はうまく飛び出しが決まり、なんとか初のステージ優勝!!後続は平地で53人にまで膨れ上がり、3'24"遅れでフィニッシュ。大勢に変化無し。ステージ4位に入ったエヴァンスは総合7位にジャンプアップ!!

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2005年07月18日

ツール・ド・フランス~第15ステージ~

ピレネー2日目。カテゴリー2級の後、1級を4連続でこなし、最後は超級の頂上フィニッシュ!!2日連続で大勢が決まりそうな重要なステージ。冷たい雨の中でより強さを発揮するアームストロングに対し、酷暑に強いウルリッヒ向きな今年のツール。

序盤から大人数の逃げ集団が形成され、後続の有力集団に15min以上の差を付ける。マイヨポアを着るラスムッセンはアームストロングと同じ有力集団にいる。そのラスムッセンのチームメートのボーヘルト、デッケル、クローンの3人が逃げ集団に入っている。これはラスムッセン以下の山岳ポイント争いは誰が抜け出るか分からない混沌とした状態、よって2位以下に余計なポイントを取らせないために、彼らアシストが山岳ポイントを取りに行っている。

この逃げ集団に、アームストロングの長年のアシスト、ヒンカピーが入っている。今でこそTT要員で、山岳も登り始めに引く姿が目に付くが、元々はスプリンターで、石畳も好きなクラッシックハンター。最近は忠実なるアシストに徹していたが、アームストロングが復帰する前は、ツールでもよく逃げ集団に入っていた。個人的にはまたその姿を見ることができてとっても嬉しい♪37歳のブロシャールも後ろ髪を靡かせて、今日も逃げ集団に加わわり、山岳ポイントを荒稼ぎしている。

今ステージは、'95ツールのレース中、カザルテッリが落車で頭を強打し死亡した事故現場を通過する。選手によってはメッセージの書かれた白いバンドを腕にしている選手もいる。

後続集団はアームストロングのアシスト勢が支配し、バッソのアシストのサストレがチギれてもチギれても復活して先頭を引く。そしてラスト前の1級の登りで、T-Mobileのグエリーニ、そしてヴィノクロフがスピードを上げ、集団は絞られる。その中からバッソがアタック!!アームストロングと二人でダンシングで加速するが、ウルリッヒはシッティングのみで追い付き3人で前を追う。

フィニッシュに向かう超級の登り、オレンジ色の服を着た地元のバスク人が道を埋め尽す。でも今年は純血バスクチームのユースカルテルは全くいいトコロ無し。先頭はヒンカピー、ペレイロ、ボーヘルト、カウッキオーリの4人、第2集団はビッグ3、更に遅れてラスムッセン、ヴィノクロフ、マンセボ、ランディス等。間には先頭からチギれた選手が入る。

先頭はカウッキオーリのアタックにカウンターをあてたペレイロと、それに着いていったヒンカピーの2人でフィニッシュを目指す。途中でカメラバイクが加熱して飛び出した観客をひく中、ラスト300sでスプリント力を見せつけたヒンカピーが初のステージ優勝!!

そんな中、追う3人の中からバッソがアタック!アームストロングは着いて行くが、ウルリッヒは置いていかれる!!みるみる差は開き、最終的にウルリッヒに1'22"差をつけ、バッソ先行で2人はフィニッシュ。そのウルリッヒは前から下がり待っていたセビリアに引いてもらうがペースが上がらず。

今日の結果を経て、昨日まで総合2位のラスムッセンをバッソが抜き2位に浮上する。ウルリッヒも一気に差を詰めたかったが、後半ペースが落ちたせいでラスムッセンは4"後ろまで迫っていた。よって3位ラスムッセン、4位ウルリッヒ、その差未だ2'49"…。もちろんアームストロングが首位。

チーム順位はいつのまにかT-Mobileが首位に。各ステージでチームトップ3の合計タイムでチーム順位がつく。やはりウルリッヒ、ヴィノクロフ、クローデンがいればそりゃ強いが、このチーム順位はそんなに価値は無い…。

あれ?今年は頂上フィニッシュでもメットって取っちゃダメなの?!

投稿者 iron-monkey : 11:18 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月17日

ツール・ド・フランス~第14ステージ~

遂にツールはピレネー初日。ラスト29kmにカテゴリー超級を登り、下ってすぐにラストに1級の頂上フィニッシュ!

スタート7kmから逃げ続けた集団の中から、超級の登りで トーチュニッヒがアタック!!そのまま一人で山を2つ超え、ジャージの前チャックを閉めるのも忘れ逃げ切り優勝!!オーストリア人ではなんと74年ぶり、2度目のステージ優勝となった。レース直後もわんわん泣き、インタビューでも奥さんと子供の話をしている間にまた泣き始め、表彰も泣きっ放し。

後続の有力集団は、超級の登りでT-Mobileが支配する。アームストロングを守るディスカバリィのアシストは誰もおらず、そんな中ヴィノクロフがアタック!!これを機にアタックの応酬が始まり、集団はバラバラになる。一時はウルリッヒもアームストロングに30sの差をつけるが、フィニッシュ手前でトーチュニッヒを追うのはアームストロング、バッソ、ウルリッヒの3人となる。そしてアームストロングの加速にまずウルリッヒが遅れ、直にバッソが遅れる…。結果、一時は9min有った差を1min以内に縮め、アームストロングがステージ2位に入る。

今日の結果を経て、総合首位はアームストロングで変わらず。2位ラスムッセンは変わらないが1'41"差に広がる。バッソ、ウルリッヒはそれぞれ3位、4位にジャンプアップするが、トップとの差は広がった…。

ちなみにステージ優勝したトーチュニッヒは元テレコムでウルリッヒのアシスト、ステージ5位で総合5位のラボバンクからゲロルシュタイナーに今年移籍したレイファイマーと、ステージ6位で総合6位の今年フォナックに移籍したランディスは元ポスタルでアームストロングのアシスト。強いエースがいる強いチームには、強い選手が集まる。資金力の問題だけでは無いのが面白い。

投稿者 iron-monkey : 22:02 | コメント (0) | トラックバック

デビュー?!

今、J SPORTSのツール・ド・フランスの生放送で、自分が送ったメールが、実況の白戸さんに読まれた!!いやぁ、大変嬉しいものだ♪

今日の炎天下の大井埠頭で、「J SPORTS CYCLE」のジャージを着た白戸さんに声をかけていただいた。こんな一介の一般アスリートにも、街中でもレース会場でも、お会いしたら大きな声で挨拶をしていただける。非常に気さくな方なのだ☆

今日は長丁場の放送。お疲れのところ頑張ってください!!エキサイティングな展開に白戸さん方のスパイスで楽しませていただいてます!!

投稿者 iron-monkey : 20:41 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月16日

ツール・ド・フランス~第13ステージ~

アルプスとピレネーの間のつなぎのステージ。山岳は完走できればいいという選手達がエスケープし、後ろも必要以上に追う労力を惜しむため、本来ならそのまま最後まで逃げ切れるステージ。

序盤から5人の集団がリードする。中にはまたボエックラーがいる。昨年フランスチャンピオンジャージを着たままエスケープグループに入りマイヨジョーヌを獲得。チーム力が弱いため山岳でのアシストは得られず、一人で顔をクシャクシャにしながら山岳ステージをこなし、しばらくジャージを守り、一気に人気者になった若手。今年も何ステージもアタック集団に乗っている。

普通ならエスケープが逃げ切れるステージだが、ポイント賞争いでヒュースホーウッド、オグレディにリードをゆるすマキュアンを勝たせるために、ロットがメイン集団を強烈に引き、差を詰める。集団内でトップでも意味が無い、ステージ優勝しなければポイントで追い付くことはできない。

しかし残り30km、一時は9min有った差も30sを切ったが、ロットのアシストは疲弊し後ろに下がり、急坂も入り、しかたなくディスカバリィが前を引くが、うまくスピードが上がらない。これに痺れを切らした後続集団から何度かアタックがかかるが、残り20kmを切り、シャバネルが決定的なアタック!!程なく前の5人に追い付き、休むことなく再度アタック!これによりエスケープ集団6人は活性化したが、更なるシャバネルのスピードアップに耐えられたのはホーナーだけ、他の4人は後続集団に吸収される。

2人で10km逃げ、ラスト1kmで後続との差は8s。みるみる差はつまり、更にロドリゲスが飛び出し残り200mで2人を捕らえる!!そしてロドリゲスの後ろからマキュアンがパワフルに飛び出しステージ3勝目!!またもや斜行気味に走りオグレディを怒らせるがお咎め無し。ヒュースホーウッドは5位に沈み、差を縮めることに成功。平地ステージはシャンゼリゼを含め残り4ステージ、そこはアタッカーも張り切るだろうし、その前にピレネーも越えなければならない。マイヨベールの行方や如何に?

今ステージ途中で、期待のバルベルデがマイヨブランを着たままリタイアした。よって新人賞2位につけていたポポヴィッチがマイヨブランを受け継いだ。アームストロングのアシストをしながら守り抜くことはできるか。

投稿者 iron-monkey : 15:47 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月15日

ツール・ド・フランス~第12ステージ~

アルプス最終日7/14はフランス革命記念日。そりゃフランス人にとっては特別な日で、この日の勝利を目指し、毎年スタート早々からアタックの応酬。

カテゴリー3級、2級、4級、2級、4級と続き、ラストは下ってフィニッシュする軽め(って言っても1000m級を何度も登るが)のステージ。スタート前に、なんとボーネンがマイヨベールを着たままリタイアしてしまった。度重なる落車で膝の具合が悪そう。今年は早い開催となる世界選手権に向けて、積極的撤退。

レースは例年通り無数のアタックが繰り返され、最後の2.7kmの短い登りでエスケープ集団からアタックしたモンクティが、そのまま単独で山頂通過、そして苦手なダウンヒルも頑張り、見事に逃げ切りステージ優勝!!フランス人のモンクティ、この特別な勝利に天を仰いだ。フランス人の優勝は今ツール初。

マイヨベールはヒュースホーウッドがキープ。ピュアスプリンターと言うよりアタッカーのイメージが強いヒュースホーウッド、ポイント賞を確実に取りに行くには消耗が激しいアタックは不向きだが、今日も逃げ集団に加わり、見事に差を広げた。ポイント賞2位につけるオグレディもまた逃げ集団に加わることが多く、今ステージもヒュースホーウッドの後ろをピタリとつけフィニッシュしている。リタイアしたボーネンは、スプリンターのイメージよりも、クラッシックハンター、つまりワンデーで石畳や急坂で強さを発揮しそのまま逃げ切ると言ったイメージの方が強い。ピュアスプリンターで上位につけているのは3位の頭突きマキュアン。チッポが引退し、ペタッキ・ザベルが不出場。ポイント賞は更に混沌とする予感。

レース後の表彰、山岳賞ジャージを守り続けるラスムッセンにマイヨポアを着せたのは、なんと去年の革命記念日に優勝したリシャール=ヴィランク!!昨年通算7回目の山岳賞を獲得し引退した英雄は、1年前に奪回した最後のマイヨポアを次代のクライマーに授けた。顔はさすがにちょっとふっくらしていた。しかし一般人と比べたらまだガリガリのカラダなんだと思う。

さて、山場でポルトガル人(と思われる)の集団が、国旗を振って応援していた。と言っても、ポルトガル人出場者はアセベド唯一人。陸続きとは言え、一介のアシスト選手を応援に来ている姿が印象的だった。先日Sで観戦中、選手のちょっとした動きでその場にいる全員が一喜一憂していた。これが日本人選手だったら…やっぱり現地に応援しに行きたくなっちゃうかなぁ。とりあえず、悪魔おじさんでも充分盛り上がったから、ソレでいってみよう、ヌマタくん。

明日はアルプスからピレネーへの繋ぎの平地ステージ。

投稿者 iron-monkey : 18:16 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月14日

ツール・ド・フランス~第11ステージ~

前日フィニッシュのクールシュベルを下って、カテゴリー超級マドレーヌ越え、1級テレグラフを登り、そのまま超級ガリビエを超え下る超難解なステージ。

スタート直後のダウンヒルからアタックが頻繁にかかり、マドレーヌの登りで先頭はヴィノクロフ、ボテロ、ペレイロの3人。結局ヴィノクロフが、ボテロとランデブーで登ったガリビエも単独で頂上を通過し、下りでボテロを待って逃げ続け、140kmに及ぶエスケープの最後はロングスプリントでボテロを離してステージ優勝!!1"遅れでボテロ。

後続は1'15"遅れの有力集団。ポポヴィッチ、アセベド、ヒンカピー、サボルデッリを集団内に残したディスカバリー、ペースアップは充分に出来たが、のんびりと今ステージはこなした。既にアームストロングの中ではヴィノは「危険分子」ではないそうな。つまり泳がされていたヴィノ…。チーム1勝をあげたT-Mobile、今日はウルリッヒとクローデンと、アシストにグエリーニも集団内に残っていた。アタックすれば集団のペースが上がり、みすみすステージ優勝を消しかねないため、こちらも大人しい一日。ピレネーでの大爆発を誓う。個人的には、昨日も逃げ切れず、長年惜しくも大きな成果の上げられないヤクシャがそろそろブレイクしないか待ち中。

メイン集団のトップでフィニッシュしたモローが、ボーナスタイムからバッソを抜き、総合3位に踊り出た。上位陣は全てメイン集団のため、大きな動きは無し。

そしてこの日のレース前、フリーゴが不出走となった。奥さんがEPOを始めとする禁止薬物をいくつか所持していたそうな。これでフリーゴも警察の事情聴取を受けることになった。'01ジロで警察介入による途中中止の危機の渦中に居たフリーゴ、例えドーピングしていなくても、疑わしきことをしただけで大事になると分かっているはずなのに…。'02、タッコーニでレース復帰した後、'03に元いたフォッサに移籍した。イタリア人の粋なところを見たが、その恩情も裏切ることになるのか…。

投稿者 iron-monkey : 18:15 | コメント (2) | トラックバック

2005年07月13日

Athlete Cafe S


昨夜はド平日にも関わらず、予想外に30人以上も集まって軽くイベントチックになってしまった。前日に声をかけただけなのに…。ツールは一つの手段でしかなく、とにかくアゲてけアゲてけ〜♪な夜になった。参加してくださったみなさま、大変ありがとうございました!!またやりましょうね〜♪

さて、場所と美味しい料理を提供してくださったのは、外苑前の「Athlete Cafe S」!!オシャレな店内に活気溢れる店員さんがいるお店。各種スポーツイベントを放映しているだけでなく、各著名アスリートの開発・推薦する何十種ものスポーツドリンクも必飲!!特に平日は空いてて穴場的なお店かも☆ごちそうさまでした!!

投稿者 iron-monkey : 13:04 | コメント (6) | トラックバック

ツール・ド・フランス〜第10ステージ〜

中盤にカテゴリー1級、ラストに1級山岳の頂上フィニッシュの第10ステージ!

途中ベテランのブロシャールが後ろ髪をなびかせながら一人で逃げる。それだけでおじさん達大興奮。

何人かのバラバラな先行が有るまま最後の登り、スキー場のクールシュベル突入。後続は先頭から6分差でアームストロングのディスイカバリィチャンネルが引き続ける。アシストが次々とスピードを上げ、そしてチギレていく…。もう夏の風物詩。

直に先頭はヤクシャ一人となり逃げ続ける。追い上げる集団は最後のカード、ポポヴィッチが先頭となり猛スピードで引きまくる。ふるいにかけられ次々にチギレ、集団は小さくなっていく。なんとここでヴィノクロフもチギレる!ここでアームストロングがポポヴィッチに一声かけ、一気にアタック!!縦長になっていた集団は中切れを起こし、直にアームストロング、マイヨポアのラスムッセン、バレアレスコンビのマンセボとバルベルデの4人。ウルリッヒ、クローデンは最初のアタックで取り残され、バッソも着いていけない…。

4人は各々にペースアップの応酬。ここでヤクシャを回収し先頭に立つ。ラスト1km、スプリント力の無いラスムッセンが先頭を引き続けるが、バテバテのマンセボもチギレない。ペースダウンして牽制し合う中、残り300mでアームストロングが満を持してアタック!着いていけるのはバルベルデだけ!!最後はスプリント力も有るバルベルデがさしきってステージ優勝!!アームストロングはタイム差無しの2位。ラストに牽制している最中に、バッソがかなり前をつめ1分差。そしてウルリッヒ・クローデンはこの日だけで2分以上の差を付けられる…。

昨ステージのマイヨジョーヌのフォイトは大きく遅れたため、総合トップは文句無しでアームストロングが復帰!2位ラスムッセン、3位バッソで既に2'40"。ウルリッヒは8位で4'02"差…。ステージ優勝のバルベルデが新人賞トップに踊り出た。早くも2位争いにしか興味が向かなくなるのかな…。

投稿者 iron-monkey : 08:32 | コメント (0) | トラックバック

サニーのみなさん


みなさん、明日起きれます?アルコール入ったいがりがりさん、今日も頭揺れてます。またもやjinさん登場。今日はスーツ。

投稿者 iron-monkey : 00:29 | コメント (0) | トラックバック

アヤト練に備えて撤収


師匠たけもっさん、弟子げろみち。19時から呑み続けたロングランの2人。終電で敢えなく撤収!

投稿者 iron-monkey : 00:12 | コメント (0) | トラックバック

釈迦力の暑気払い会


同期エロちゃん、先輩コンさん、たいちぽん、イベンターびらんく。

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2005年07月12日

わいわい×10


なんだか気付いたら、20人はゆうに越える人数が集まってる!!昨日ちらっと声かけただけなのに…いやぁ楽しい☆ツールほとんど観てない!

釈迦力(OBOG)やらJ(現役)やら、サニーやらアヤトやら、ノースやら非トライアスリートやら、ついでにアスクやら…。

どうやら、もう最後の登り。

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ツール・ド・フランス~第9ステージ~

大分遅れたけど、一応今夜の観戦に間に合わせる意味で…。

今期初のカテゴリー1級のお目見え、アルプス初日!前日にエスケープ中に山岳ポイントをコツコツ溜めてマイヨポアを獲得したラスムッセンが開始早々のアタックに乗り、残ったチオーニすら振り切りステージ前半で既に単走、なんとそのままフィニッシュまで単独で帰ってきてしまった!!マイヨポアを着ての山岳ステージ優勝を久々に見た気がする。

驚くべきは、1級*1、2級*1、3級*4全ての山岳ポイントをこのラスムッセンがトップで取ってしまったのだ!!最初は集団スプリント、ラスト前まではランデブーしているチオーニを先行して、そしてラスト1級は単独エスケープ中に。これで更にポイント賞争いで独走態勢に入った。これは本気で取りに行ってるのか??

後ろから追っていたモローとフォイトは、フォイトのパンクをモローが待つ程の協力態勢をしき、ラスムッセンには届かなかったものの、後続集団に3'以上の差をつけ、ITTとTTTの結果から、フォイトがアームストロングに1'50"差をつけマイヨジョーヌゲッツ!!2001年に大逃げ集団に乗って獲得して以来。モローは毎年山岳でよく逃げる。未だに元気。昨年もチームを超えてビランクをアシストする姿は感動モノだった…。

さて、先頭から6'以上差でフィニッシュした集団は、有力選手を含む96人。捕まえようとすればラスムッセンまで捕まえられたはずだが、ディスカバのアシストほとんどがこの集団に入っているあたりを見ると、アームストロングはわざと追わず、マイヨジョーヌを「奪わせる」作戦だったのだろう。翌ステージ以降はラボバンクのアシストに引かせ、自分のアシストは勝負所まで脚を残させるために。

この結果、逃げ切ったフォイト、モロー、ラスムッセンがそれぞれ総合1位、2位、4位。アームストロング3位。

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ツール観戦続報!!

昨日流した、今夜のツール観戦の続報!!

お店はAthlete Cafe S!!場所は左記URLを参照願います。東京メトロ銀座線「外苑前駅」より徒歩8分。イケメン店長と、ノリノリの女の子がお待ちしてます。最高に楽しいスポーツバーです。

放送は21:25~。フィニッシュは0時過ぎ、かな?もう何時にいらしてもOK♪もちろん、フライングで呑み始めててもかまいません。ぜひぜひいらしてください!!一応、私に一報いただけるとありがたいです。

それでは、また今夜!!

全然関係無いですが、橋本真也、亡くなっちゃいましたね…。5月のドームの時には既に具合悪かったのかなぁ。心臓より右肩のケアを優先させる辺り、癌をおして出場していた冬木と重なる。方々に、もう一度一泡ふかせて欲しかっただけに無念さが残る…。ご冥福をお祈り致します。

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2005年07月11日

集え!緊急招集!!

明日12日(火)はツール・ド・フランスも第10ステージ、それも休息日翌日のクールシュベルへの頂上フィニッシュの超ド級山岳ステージ☆今期一番盛り上がる可能性充分!!

と言うことで、外苑前のスポーツバーで一緒に観戦してハシャギませんか??大学トライアスロン部の同期で毎度お馴染ヴィランクの行き着けのお店で、普段は23時には閉店してしまうのだが、お店のご好意で、人数さえ集まれば貸し切り状態でお店を開けてくださるそうです♪

とにかく!7/12(火)明日!!外苑前に来られる方々は急な話ですがぜひご連絡ください!!クールシュベルは文字通り天王山、一緒に盛り上がろーゼッ!!

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2005年07月10日

ツール・ド・フランス~第8ステージ~

基本的には平地、ラスト15kmにカテゴリー2級の山岳を登り下ってフィニッシュのステージ。

24歳のオランダの若手、ウィニングが単独エスケープで最後の坂を登って行く。そこに、有力選手で形成された後方集団から、昨年総合2位のクローデンが飛び出し、ウィニングに追いついた。そのまま二人で下りも逃げ続け、フィニッシュはガチンコスプリント!大方の予想はクローデンだったが、たった1cm差でウィニングが勝ちをもぎ取りプロ初勝利!!後方の有力集団は27s差でフィニッシュ、トップはスプリント・山岳・TT全てに長けるヴァルヴェルデ。バレアレスのエースとしての出場、今回のツールは総合狙いか、ステージ狙いか。

今ステージ前半に連続で設定されていた4つのカテゴリ3級山岳を全てトップで通過し、最後の2級山岳も後方集団トップで通過したラスムッセンがこの日だけで一気に山岳ポイントトップに躍り出た。これでデッケル→クローンに続いてラボバンク3人目のマイヨポア。ヴィランクが引退した今年、誰がマイヨポアに固執し狙うかが予想がつかない。このラボバンクの作戦も、本格的な山岳が始まるまでだろう。

マイヨブランも今ステージで入れ替わり、昨年新人賞を獲得したカルペツが奪回した。この日ラストに残った有力選手のいる第2集団32人の中にカルペツも当然のごとく残り、今年は早々に着ることになった。昨日まで着ていたポポヴィッチ、アームストロングのアシストとして働き疲れ、ラストまで集団には残れなかった。

同様にヒンカピーも集団に残れず(残る必要は無いのだが)、昨日までの総合2位から転落。早くも総合上位は有力選手に絞られた。マイヨジョーヌはアームストロングで変わらず。コース途中のスプリントポイントでボーナスタイムを4秒稼いだフォイトがヴィノクロフを2s上回り2位浮上、ヴィノは3位で変わらず。バッソは5位、我等(?)がT-Mobileのウルリッヒ、クローデンは6位、9位につける。やはり今年は、アームストロング、バッソ、T-Mobile三銃士中心で廻っていく。

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ツール・ド・フランス~第7ステージ~

この日の平地ステージも、前半から無数のアタックが繰り返される中、超ロングエスケープを単独でし続けたのはゲロルシュタイナーのウェグマン。しかしそれも残り20kmまで。そこから集団は高速化し、ラストのスプリントをマキュアンが飾り、今期ステージ2勝!!

大逃げにより、最初のスプリントポイント以外は山岳・スプリント全てウェグマンが取り、その結果マイヨポアを奪取!と言ってもトップでまだ10ptだけど。他のジャージも総合上位も変化無し。

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2005年07月08日

ツール・ド・フランス~第6ステージ~

雨の平地ステージ、ラスト1kmで波乱が起きた!!

今日も小集団が逃げ続ける。雨とアップダウンのため大集団はうまく統率が取れず、思うように逃げを回収できない。ラスト10km強で小集団からベテランのマンジャンが飛び出し、テンポ良く先頭をひた走る。後続集団はバラバラながらも残りの逃げを全て回収し、マンジャンにも10sと迫る。しかしそこから差が縮まらない。痺れを切らしたヴィノクロフがなんとアタック!!他のチームはマークしてなかったのか?!集団の活性化のためのアタックかと思いきや、じりじり差が開き始め、むしろマンジャンに近づいていく。後ろからはベルヌッチが単独で追う。

そしてラスト1kmを切ってすぐのコーナーを曲がれば残りは直線。前の3人はほぼ差無し、後続集団とは数秒。その右コーナーを先頭で入ったマンジャン、なんとここでスリップ!!直後を走っていたヴィノは右足をペダルからはずし、なんとか減速して回避するが、後ろから見ていたベルヌッチは冷静に減速せずにそのままフィニッシュを目指す。一度スピードダウンしたヴィノは再加速するが追いつけない。後続は先頭が曲がり切れず次々とマンジャンに滑りながら突っ込んでいく。回避できた選手も減速しているため追いつけない。そしてそのままベルヌッチが大金星を上げてしまった!!マンジャン、ラストのコーナーさえこなせば最低でも3位は堅かったのに…大逃げからの僅差での勝利と感動的なラストも無い話ではなかっただけに、惜しかった…。

このアタックと落車の影響で、ヴィノが総合で3位に浮上!!逃げ集団にいたクローンが、チームメートのデッケルからマイヨポアを譲り受けた以外は、ジャージの持ち主は変わらず。

えぇ??ヴィノクロフが来年はディスカバリィ?!

投稿者 iron-monkey : 00:24 | コメント (0) | トラックバック

2005年07月07日

ツール・ド・フランス~第5ステージ~

平地ステージが続く。前ステージでマイヨジョーヌを獲得したアームストロング、しかしコレは昨日まで着ていたザブリスキー(昨年までのチームメート)が不運にも落車で手放したモノ。なので着ずに、普通のディスカバのウエアで出ると言い張る。しかし結局はスタートで止められ、着替えさせられた。スポンサーPRの為に、罰金を払って申請している以外の特注のウエアを1日だけ着るのとはワケが違う。さすがにマイヨジョーヌ無しではしめしがつかなかったらしく、レースディレクター側が半ば強引に。

レースは開始早々からアタックの応酬。逃げは滅多に決まらないが、それでも果敢に挑む。その姿に心踊る。とは言ったものの、ラスト10kmでやはり集団はひとまとまりになり、スプリント勝負へ。スプリント2連勝中のボーネン、デカイカラダで踏み倒すヒュースホーウッド、ベテランスプリンターのオグレディを抑えて勝ったのは、前々ステージで降格になったマキュアン!!強いんだから普通に勝負すればいいのに…。未だに「オグレディが寄って来ただけ」と言い張る。

各賞は変わらず。

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2005年07月06日

気を付けて…


美味を食している間に雨は多少小降りに。そしてjinさんはバイクに跨る…。出張の資料よりも買いたてのトライアロンジャパンが濡れることを心配しつつ…。お気を付けて!

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鶏煮込みそば


kickさんは終電に飛び乗り、土居さんは吉田さんの後を追い六本木の光の中へ、そして自分はjinさんとあっさりと夜をしめる。

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ツール・ド・フランス〜第4ステージ〜

67.5kmのチームTT。とりあえず、シェリル・クロー出過ぎ。

途中計測では、ウルリッヒのT-mobile、ラスト前スタートのアームストロングのディスカバリィ、ラストスタートのCSCが三つ巴の接戦。しかしドラマはラストに待っていた!

T-mobileは後半ペースが落ち沈んだ。ペース配分に定評の有るディスカバリィはT-mobileに53秒差をつけ(ウルリッヒ〜…)ラストのCSCを待つ。

マイヨジョーヌを着るザブリスキーと総合優勝を狙うバッソを擁するそのCSC、後半も粘ってディスカバリィのタイムを上回るペースだったが、ラスト1km!なんとよりによってザブリスキーが何でもないストレートで落車!!チームメートは待たないとマイヨは手放すことになる。しかしチームはステージ優勝とバッソのタイムを優先して先を行った。結果、ディスカバリィに2秒及ばずステージ2位。あそこでザブリスキーが落車してなければ、ステージ優勝もマイヨジョーヌも守っていたはず。実際に得たモノはアームストロングとバッソの差を最小限に留めただけ。失ったモノは…大きすぎた。

ステージ優勝はディスカバリィ。よってマイヨジョーヌはアームストロングが早々に奪取。同チームのポポビッチがマイヨブランをゲット!やっと彼が日の目を浴びる時代がやって来た。

さて、周りを見渡してHUB。昨年は落車で外人さんが唸るくらいだったが、今回のザブリスキーの落車では、店内は全て状況を把握した上での悲鳴が沸き上がった。認知度、チョットずつ、チョットずつです。

投稿者 iron-monkey : 00:52 | コメント (0) | トラックバック

本日のお客様〜jinさんとkickさん〜


偶然店内で発見!jinさん、この日の観戦のためにディスカバのジャージを購入。

お二人、明日の朝スイムは??

投稿者 iron-monkey : 00:51 | コメント (2) | トラックバック

また来ちゃいました♪


今年も来ました、チームTT@HUB六本木Ⅱ店☆ビアンキTシャツを着たアスク土居さんと、そのアスク恒例「場外乱闘セール」で共闘する群馬のサイクル吉田さん。吉田さんはたまたまお店で居合わせた。このお二人、群馬では会ったコト無いのに六本木ではよくはちあうそうな。

業界の方と話しながらの観戦は激しく楽しい!!チームや選手の情報を話す換わりに、裏話や来年の新着情報まで聞いちゃいました♪

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2005年07月05日

ツール・ド・フランス~第3ステージ~

ジャッキー・デュランが引退した今、逃げ屋と言えばデッケル。そのデッケルとポルタルとベルトリアーティが序盤から逃げる。この日のフィニッシュはパリ~ツールのフィニッシュと同じツール。去年のパリ~ツールはデッケルがロングエスケープから計算づくのギリギリで制している。'98デュラン、'01ヴィランクも単独エスケープから感動的な勝利を挙げている。その再現をすべく逃げ続ける。

諦めずに最後まで逃げ続ける意思を見せるが、3kmを切って最後のデッケルも大集団が飲み込み、集団はスプリントへ。CAのアシストに守られて発射したヒュースホーウッドだったが、単独で左からまくったボーネンが昨日に続いて2連勝!!強い!!ペタッキがいない今年の台風の目となった。

そのボーネンの勝利の印象を掻き消したのは、3位に入ったマキュアン。既にボーネンが勝利を確信した時、なぜか後ろでマキュアンが隣のオグレディに3回頭突き☆バランスを崩したわけではなく、明らかなヘッドバッド!!なぜ?悔し紛れ??メチャメチャ笑えた。こりゃ必見。斜行だのアシストに押してもらうだの婦女暴行疑惑だの、少しは落ち着かないんだろうか…。あ、やっぱり降格だ。上位からいなくなっちゃった。

ザブリスキーのマイヨジョーヌ、ボーネンのマイヨベール、カンチェラーラのマイヨブランは変わらず。マイヨポアは今日逃げ続けたデッケルが獲得。

ボーネンに連勝させるべく、今ステージは大半をクイックステップが集団を引いていた。が、一見ディスカバリーが引いてるように見える。と思ったら気付いたらボエックラーのマイヨポアを守るべくブイグテレコムが先頭を代わっていた。今年は青いウエアが多くてパッと見では分かりずらい。他にもフォッサ、ゲロルシュタイナー、リバティ、ランプレ、強いて言うならロットとワイルドカードで選らばれたag2rも。T-Mobileは分かりやすい。グエリーニよく働いている。

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2005年07月04日

ツール・ド・フランス~第2ステージ~

早々に逃げたボドロギ、カニャダ、ボエックラー、カルザティの4人。このままなら前日59秒差の5位だったボドロギがマイヨジョーヌ、そして昨年のツール中盤でマイヨジョーヌを守り続けたボエックラーに期待が高まる。しかし残り6kmでスプリンターを要するチームの計算通りに捕まる。そして最後のスプリントは昨年の2勝に続いてボーネンが制した。春先のクラシックから絶好調!マイヨジョーヌは変わらずザブリスキー、マイヨベールはボーネン、マイヨブランは今日急遽設置された唯一の4級を制したボエックラー、新人賞はカンチェラーラ、チーム賞はCSC。

ウルリッヒは事前の調子は悪くなかったとのこと。しかし開幕前日のチームプレゼンテーションで首に湿布を貼っていた。寝違えたかと思ったが、直前のトレーニング中にクラッシュし、後ろから着いてきていた車にノーヘルで突っ込んでフロントガラス粉砕、頚動脈のすぐ近くを切ったとのこと。

アームストロング、第1ステージ後のドーピング検査で引っ掛かったらしいが恐らく大丈夫とのこと。

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2005年07月03日

ツール・ド・フランス〜第1ステージ〜


CSCのザブリスキーが優勝。2秒差で2位アームストロング、スタート直後にペダルが外れなければ優勝できた?でも悔しくはないんだろうなぁ。3位に53秒差ヴィノクロフ。ウルリッヒは1分以上ついて圏外…調子悪いなぁ、このまま終っちゃうのかなぁ。

かくして、六本木の夜は更けていくのでした…

投稿者 iron-monkey : 02:43 | コメント (0) | トラックバック

あぁぁぁぁぁ!!!!


1分後スタートのアームストロングがウルリッヒに追い付いた!!えー?!もうツール終りなの??!

店内一斉に歓声悲鳴。速ぇマジかよあーえーおー。

投稿者 iron-monkey : 02:18 | コメント (0) | トラックバック

キターッ!!


悩んだのは数秒、来ちゃいましたHUB六本木Ⅱ店。ツール・ド・フランス、第1ステージTT!!店内にバイクシューズのヒトが居るだけで大盛り上がり、二人で。お、店内に音声が入る♪シラトさーん。

「ビランクぅ〜」
だから引退したって。

さぁさぁ、19kmのTT。びらんく予想では「アームストロング勝たなきゃマズイでしょう」。鉄猿予想はもちろんウルリッヒ!短いプロローグではないから番狂わせは無いはず。

ヴィノヴィノ!!今ヴィノクロフ発進!そう、ウルリッヒにはヴィノもクローデンも、今年からセビリアだって、まだグエリーニだっているんだ!

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