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2005年07月15日

ツール・ド・フランス~第12ステージ~

アルプス最終日7/14はフランス革命記念日。そりゃフランス人にとっては特別な日で、この日の勝利を目指し、毎年スタート早々からアタックの応酬。

カテゴリー3級、2級、4級、2級、4級と続き、ラストは下ってフィニッシュする軽め(って言っても1000m級を何度も登るが)のステージ。スタート前に、なんとボーネンがマイヨベールを着たままリタイアしてしまった。度重なる落車で膝の具合が悪そう。今年は早い開催となる世界選手権に向けて、積極的撤退。

レースは例年通り無数のアタックが繰り返され、最後の2.7kmの短い登りでエスケープ集団からアタックしたモンクティが、そのまま単独で山頂通過、そして苦手なダウンヒルも頑張り、見事に逃げ切りステージ優勝!!フランス人のモンクティ、この特別な勝利に天を仰いだ。フランス人の優勝は今ツール初。

マイヨベールはヒュースホーウッドがキープ。ピュアスプリンターと言うよりアタッカーのイメージが強いヒュースホーウッド、ポイント賞を確実に取りに行くには消耗が激しいアタックは不向きだが、今日も逃げ集団に加わり、見事に差を広げた。ポイント賞2位につけるオグレディもまた逃げ集団に加わることが多く、今ステージもヒュースホーウッドの後ろをピタリとつけフィニッシュしている。リタイアしたボーネンは、スプリンターのイメージよりも、クラッシックハンター、つまりワンデーで石畳や急坂で強さを発揮しそのまま逃げ切ると言ったイメージの方が強い。ピュアスプリンターで上位につけているのは3位の頭突きマキュアン。チッポが引退し、ペタッキ・ザベルが不出場。ポイント賞は更に混沌とする予感。

レース後の表彰、山岳賞ジャージを守り続けるラスムッセンにマイヨポアを着せたのは、なんと去年の革命記念日に優勝したリシャール=ヴィランク!!昨年通算7回目の山岳賞を獲得し引退した英雄は、1年前に奪回した最後のマイヨポアを次代のクライマーに授けた。顔はさすがにちょっとふっくらしていた。しかし一般人と比べたらまだガリガリのカラダなんだと思う。

さて、山場でポルトガル人(と思われる)の集団が、国旗を振って応援していた。と言っても、ポルトガル人出場者はアセベド唯一人。陸続きとは言え、一介のアシスト選手を応援に来ている姿が印象的だった。先日Sで観戦中、選手のちょっとした動きでその場にいる全員が一喜一憂していた。これが日本人選手だったら…やっぱり現地に応援しに行きたくなっちゃうかなぁ。とりあえず、悪魔おじさんでも充分盛り上がったから、ソレでいってみよう、ヌマタくん。

明日はアルプスからピレネーへの繋ぎの平地ステージ。

投稿者 iron-monkey : 2005年07月15日 18:16

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