2005年07月16日
ツール・ド・フランス~第13ステージ~
アルプスとピレネーの間のつなぎのステージ。山岳は完走できればいいという選手達がエスケープし、後ろも必要以上に追う労力を惜しむため、本来ならそのまま最後まで逃げ切れるステージ。
序盤から5人の集団がリードする。中にはまたボエックラーがいる。昨年フランスチャンピオンジャージを着たままエスケープグループに入りマイヨジョーヌを獲得。チーム力が弱いため山岳でのアシストは得られず、一人で顔をクシャクシャにしながら山岳ステージをこなし、しばらくジャージを守り、一気に人気者になった若手。今年も何ステージもアタック集団に乗っている。
普通ならエスケープが逃げ切れるステージだが、ポイント賞争いでヒュースホーウッド、オグレディにリードをゆるすマキュアンを勝たせるために、ロットがメイン集団を強烈に引き、差を詰める。集団内でトップでも意味が無い、ステージ優勝しなければポイントで追い付くことはできない。
しかし残り30km、一時は9min有った差も30sを切ったが、ロットのアシストは疲弊し後ろに下がり、急坂も入り、しかたなくディスカバリィが前を引くが、うまくスピードが上がらない。これに痺れを切らした後続集団から何度かアタックがかかるが、残り20kmを切り、シャバネルが決定的なアタック!!程なく前の5人に追い付き、休むことなく再度アタック!これによりエスケープ集団6人は活性化したが、更なるシャバネルのスピードアップに耐えられたのはホーナーだけ、他の4人は後続集団に吸収される。
2人で10km逃げ、ラスト1kmで後続との差は8s。みるみる差はつまり、更にロドリゲスが飛び出し残り200mで2人を捕らえる!!そしてロドリゲスの後ろからマキュアンがパワフルに飛び出しステージ3勝目!!またもや斜行気味に走りオグレディを怒らせるがお咎め無し。ヒュースホーウッドは5位に沈み、差を縮めることに成功。平地ステージはシャンゼリゼを含め残り4ステージ、そこはアタッカーも張り切るだろうし、その前にピレネーも越えなければならない。マイヨベールの行方や如何に?
今ステージ途中で、期待のバルベルデがマイヨブランを着たままリタイアした。よって新人賞2位につけていたポポヴィッチがマイヨブランを受け継いだ。アームストロングのアシストをしながら守り抜くことはできるか。
投稿者 iron-monkey : 2005年07月16日 15:47
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