2005年05月20日
ジロ・デ・イタリア~第11ステージ~
ジロはいよいよドロミテ山塊へ突入し、今年初の山岳ステージ。後半に2級、3級、1級の山岳が有り、ラストは超級の頂上フィニッシュ。ここで大きく総合順位が変わる。
ラスト19kmに設定されたカテゴリー1級への13kmにも及ぶ登りでレースが動いた。アタックの応酬により、昨年の覇者クネゴがなんと遅れたのだ!!先頭はルハノ、バッソ、シモーニ、サボルデッリ、ディ・ルーカ。そしてここからの下りでサヴォルデッリがアタック!!元MTBダウンヒラーで、差の付き難い下りで後続に一気に差をつける!!
そして最後の7kmの超級の登りに単独で差し掛かった。すぐにバッソが飛び出し、サヴォルデッリとの20"差を埋める。次第にシモーニも追い付くが、加速にクライマーのシモーニが付いていけない!!残った2人でエスケープが始まり、総合タイムのために後続に少しでも差をつけたいバッソが前を引き、ステージ優勝が欲しいサボルデッリは終始後ろにつく。結局最後のスプリントはサボルデッリが先着し、自身通算2度目のジロステージ優勝を勝ち取った!!その1勝目は、故パンターニをやはり下りでちぎっての勝利だった。
バッソはタイム差無しの2位。これにより自身初となるマリアローザをゲット!!今年に入り、癌で実母を亡くした悲しみを乗り越えての栄光だとなった。トップと1'01"差の4位と検討したディ・ルーカだったが、さすがに1'04"差の総合3位転落。2位には18"差でサヴォルデッリがつける。4位シモーニ2'27"、5位ゴンチャール3'45"差。クネゴは7'20"差の16位となり、昨年覇者はたった1日で優勝圏外に消えた。これでランプレの総合狙いはシモーニに絞られた。
またこの日、並行して行われているカタルーニャ一周レースで、サボルデッリのチームメートのポポヴィッチが2位に入り、総合でもトップに踊り出た。この日はディスカバリーにとって非常に意味のある日となった。
投稿者 iron-monkey : 2005年05月20日 17:00
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