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2005年07月18日
ツール・ド・フランス~第15ステージ~
ピレネー2日目。カテゴリー2級の後、1級を4連続でこなし、最後は超級の頂上フィニッシュ!!2日連続で大勢が決まりそうな重要なステージ。冷たい雨の中でより強さを発揮するアームストロングに対し、酷暑に強いウルリッヒ向きな今年のツール。
序盤から大人数の逃げ集団が形成され、後続の有力集団に15min以上の差を付ける。マイヨポアを着るラスムッセンはアームストロングと同じ有力集団にいる。そのラスムッセンのチームメートのボーヘルト、デッケル、クローンの3人が逃げ集団に入っている。これはラスムッセン以下の山岳ポイント争いは誰が抜け出るか分からない混沌とした状態、よって2位以下に余計なポイントを取らせないために、彼らアシストが山岳ポイントを取りに行っている。
この逃げ集団に、アームストロングの長年のアシスト、ヒンカピーが入っている。今でこそTT要員で、山岳も登り始めに引く姿が目に付くが、元々はスプリンターで、石畳も好きなクラッシックハンター。最近は忠実なるアシストに徹していたが、アームストロングが復帰する前は、ツールでもよく逃げ集団に入っていた。個人的にはまたその姿を見ることができてとっても嬉しい♪37歳のブロシャールも後ろ髪を靡かせて、今日も逃げ集団に加わわり、山岳ポイントを荒稼ぎしている。
今ステージは、'95ツールのレース中、カザルテッリが落車で頭を強打し死亡した事故現場を通過する。選手によってはメッセージの書かれた白いバンドを腕にしている選手もいる。
後続集団はアームストロングのアシスト勢が支配し、バッソのアシストのサストレがチギれてもチギれても復活して先頭を引く。そしてラスト前の1級の登りで、T-Mobileのグエリーニ、そしてヴィノクロフがスピードを上げ、集団は絞られる。その中からバッソがアタック!!アームストロングと二人でダンシングで加速するが、ウルリッヒはシッティングのみで追い付き3人で前を追う。
フィニッシュに向かう超級の登り、オレンジ色の服を着た地元のバスク人が道を埋め尽す。でも今年は純血バスクチームのユースカルテルは全くいいトコロ無し。先頭はヒンカピー、ペレイロ、ボーヘルト、カウッキオーリの4人、第2集団はビッグ3、更に遅れてラスムッセン、ヴィノクロフ、マンセボ、ランディス等。間には先頭からチギれた選手が入る。
先頭はカウッキオーリのアタックにカウンターをあてたペレイロと、それに着いていったヒンカピーの2人でフィニッシュを目指す。途中でカメラバイクが加熱して飛び出した観客をひく中、ラスト300sでスプリント力を見せつけたヒンカピーが初のステージ優勝!!
そんな中、追う3人の中からバッソがアタック!アームストロングは着いて行くが、ウルリッヒは置いていかれる!!みるみる差は開き、最終的にウルリッヒに1'22"差をつけ、バッソ先行で2人はフィニッシュ。そのウルリッヒは前から下がり待っていたセビリアに引いてもらうがペースが上がらず。
今日の結果を経て、昨日まで総合2位のラスムッセンをバッソが抜き2位に浮上する。ウルリッヒも一気に差を詰めたかったが、後半ペースが落ちたせいでラスムッセンは4"後ろまで迫っていた。よって3位ラスムッセン、4位ウルリッヒ、その差未だ2'49"…。もちろんアームストロングが首位。
チーム順位はいつのまにかT-Mobileが首位に。各ステージでチームトップ3の合計タイムでチーム順位がつく。やはりウルリッヒ、ヴィノクロフ、クローデンがいればそりゃ強いが、このチーム順位はそんなに価値は無い…。
あれ?今年は頂上フィニッシュでもメットって取っちゃダメなの?!
投稿者 iron-monkey : 2005年07月18日 11:18
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