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2005年07月21日

ツール・ド・フランス~第17ステージ~

ピレネー後の平地ステージ。今ツール最長239.5km。スプリンターのためではなく、アタッカーのためのステージ。

序盤からエスケープが決まり、17人の大きな逃げ集団は一時は大集団に25minの差を付ける。逃げ集団が無理なく綺麗なローテーションを回す反面、大集団は先頭でアームストロングがオシャベリするほどのんびり。まるで最終ステージのパレードランのよう。

しかし終盤、T-Mobileがウルリッヒも加わって大集団の先頭を引き始める。目的はただ一つ、チーム順位。昨ステージまでトップはT-Mobile、2位ディスカバリィ、その差19'28"。しかし20'以上先の逃げ集団にはT-Mobileはセビリア1人に対して、ディスカバリィはサヴォルデッリとルビエラの2人。このままでは逆転する。それを阻止するための牽引。

そのままレースは淡々と進むが、先頭集団は残り10kmを切って、残り7kmに設定されたカテゴリー3級山岳に向けてアタックの応酬が始まり、先頭集団はバラバラになる。カウンターアタックで飛び出したのはイノー、それに追いついたのは今年のジロ覇者サヴォルデッリ。イノーはもう引く力が残っておらず、サヴォルデッリ怒り気味。フィニッシュに向けての下りで、後方からアルベッセンとゲランが追うが、こちらもゲランが引けずアルベッセン怒り気味。エスケープ集団の残りはここで遥か後方へと消えていく。

直に4人が合流し牽制が続く中、1km手前でアルベッセンアタック!!後ろからサヴォルデッリだけが追いつく。ラスト100mでまくってサヴォルデッリがステージ優勝!!今期ジロの覇者ながらアシストとして参加したツールで意地を見せた。

後続もやはりラスト3級の登りで動き始める。短い登りの内に、山岳ステージのように集団は有力選手に絞られる。ウルリッヒ自らが集団を引きスピードアップする。引き離したい相手はもはや1人、ラスムッセン。アームストロングとバッソには残念ながら届かない、しかしラスムッセンには2'49"差。ラスト前ステージのITTに望みをつなげるために少しでも差を詰めたいが、それはラスムッセンも考えており、常にウルリッヒの真後ろに着ける。結局この有力集団は、ポポヴィッチが強烈に引いてそのままフィニッシュ。総合上位陣に動きは無し。

チーム賞は結局、わずか37"逆転しディスカバリィがトップ。T-Mobileは個人表彰も難しくなった今、唯一のシャンゼリゼの栄光を保持したいが、頼みのクローデンが今ステージ途中でリタイアした。落車で骨折したままずっと走っていたが、やはり無理だったようだ。

平地ながらスプリント争いに動き無し。明日以降に期待。新人賞はトップのポポヴィッチがTTに強いことを考えるとほぼ決定。大きな山岳ももうないので、リタイアしない限りラスムッセンで決定。

投稿者 iron-monkey : 2005年07月21日 09:02

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