びよんびよん
珍しく家に居る休日。寝て、寝て、起きるフリして、寝て。普段が短時間で強烈に深い眠りに対して、ロングラン昼寝は浅いらしく、さほど寝た気にもなれず。
せっかく家にいても寝てばかりではなんなので、多少家のコトも。庭の木を引っこ抜いたり。…あとは何もしてないか。
家に有るぬいぐるみをそろそろ捨てるよ、とのこと。自分には年子の姉が居る。そのせいか、姉のぬいぐるみ以外にも、自分のぬいぐるみ、弟のぬいぐるみがちゃんと有った。特に邪魔でもなかったので、引っ越す高校生までベッドにはチップが居続けていた。そんなぬいぐるみの中でも、最古参の「びよんびよん」を捨てる。
なよっと育つと共に、わがままも言わない良い子に育った幼少期。そんな中、よちよち歩きでデパートで勝手に持ってきた不細工なぬいぐるみ。どこから持って来たと聞くと、ワゴンセールの山の中から。なぜわざわざコレなの?と親は疑問が残ったようだが、後にも先にもおねだりはこれっきりだったそうで、かくして我が相棒の誕生と相成った。ゴム製の髭から「びよんびよん」と名付けられた相棒は、いつでも一緒だったとうっすら記憶も有る。過酷な環境から、さすがにくたびれている。
28歳の髭面が言うのもなんだが、やはりお別れとなると寂しいものがある。弟のマックもお別れ。やべ、泣けてきそう…。